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柄本佑&満島ひかり“美しき表現”

 俳優の柄本佑(30)と女優の満島ひかり(31)がW主演し、舞台初共演するオリジナルミュージカル『百鬼オペラ「羅生門」』が8日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで初日を迎えた。

【写真】満島ひかりが表現で魅了

 生きるために必要な悪“必要悪”という人間のエゴイズムを克明に描き出した、芥川龍之介の小説『羅生門』をベースに『藪の中』『蜘蛛の糸』『鼻』といった芥川作品の要素を取り入れた異色の構成で、俳優・吉沢亮(23)も加わり、3人が奇想天外な世界を作り出す。

 脚本は2016年に『鶴屋南北戯曲賞』を受賞し、翌17年の『岸田國士戯曲賞』に選出されるなど、活躍目覚ましい長田育恵氏が手がけ、演出・振付・美術・衣裳は、ミュージカル『100万回生きたねこ』の瑞々しい演出で観客を驚かせてたイスラエルのインバル・ピント氏とアブシャロム・ポラック氏が担当。

 音楽は、前出のミュージカル『100万回生きたねこ』でも演出家の世界観を見事、体現してみせた阿部海太郎氏を中心に、中村大史氏、青葉市子氏(作曲・編曲)らがオリジナル音楽を制作。個性豊かなミュージシャンによる生演奏など、贅沢な仕立てとなる。

 『羅生門』の下人に柄本、そして下人が象徴する芥川に多大な影響を与える女性に満島、また、常に下人と対峙する男役を吉沢が演じ、劇中劇となる『藪の中』では、多襄丸(柄本)、真砂(満島)、武弘(吉沢)をそれぞれ、一人二役を演じた。

 まっすぐな芝居が瑞々しく、歌、踊りに真摯な姿勢で取り組んでいた柄本は「千秋楽まで、日々精進だと思っています。アブシャロム・ポラック&インバル・ピントの世界を楽しんでください」とメッセージ。

 二幕において、広い劇場空間の中一人、満席の観客が息を呑んで見入ってしまうほどの感情表現を見せた吉沢は「素敵な衣裳を着て、美しい照明があたり、とても贅沢な空間の中で芝居をさせていただいているという実感がふつふつと沸いています。精一杯がんばります」と、改めて気合いを入れた。

 芝居とダンスの垣根を取り払った肉体表現で魅了した満島は「芥川龍之介さんの書いた世界に、たくさんの想像力や身体の力が新しい息吹を吹かせています。びゅんびゅん、そよそよ吹いています。現実のこんがらがった糸を解くように、舞台の上を楽しみたいです」とコメントした。

 オリジナルミュージカル『百鬼オペラ「羅生門」』は、25日まで同所で上演。10月に兵庫・兵庫県立芸術文化センター(10月6日~9日)、静岡・富士市文化会館(10月14日~15日)、愛知・愛知県芸術劇場(10月22日)で公演を予定している。

(提供:オリコン)
2017/9/8 21:30 配信

オリジナルミュージカル『百鬼オペラ「羅生門」』に出演した満島ひかり(左)と柄本佑 撮影:渡部孝弘
オリジナルミュージカル『百鬼オペラ「羅生門」』に出演した満島ひかり(左)と柄本佑 撮影:渡部孝弘