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星野源、20万人ツアー大団円

 歌手で俳優の星野源が10日、さいたまスーパーアリーナで全国ツアー『星野源 LIVE TOUR 2017「Continues」』(10ヶ所20公演)のファイナルを迎えた。追加公演ながら会場はパンパンにふくれあがり超満員。3時間20分にわたって全22曲を熱演し、前日とあわせて2日間で6万人を熱狂させた。

【写真】3時間20分にわたって全22曲を披露した星野源

 自身最大規模のツアーは「Continues=音楽はつながっている」がテーマ。冒頭は先輩の「歌謡曲」(CV:大塚明夫)と後輩の「J-POP」(CV:宮野真守)が「イエローミュージック=星野源」のライブを観に行くボイスドラマで幕を開けた。

 ステージ下から星野がせり上がりで登場すると、オープニングはいきなりインストゥルメンタル曲からスタート。マーティン・デニーの「Firecracker」のカバーで星野が満面の笑みでマリンバを演奏すると、3万人の歓声と拍手がさざなみのように広がった。

 伸縮自在なさいたまスーパーアリーナの客席を目一杯使った“スタジアムモード”をびっしり埋め尽くし、星野は「すげー! ありがとう!」と大感激。会場全体を見渡すと「みんないい顔してますね。一度演ってみたかったんです、スタジアムモード。3万人、すごくない?」と興奮しつつも「でも、ものすごく近い感じがするんだよね。踊ったり歌ったりボーっとしたり(笑)自由に過ごしてください」と呼びかけた。

 5月に発売した初のミュージックビデオ集『Music Video Tour 2010-2017』のことを振り返った星野は、デビュー当時からの自身の音楽性と見た目の変化を語り始める。「2011年3月の1週目(3月2日)にデビューして、その次の週に東日本大震災があっていろんなことが起きて…。それまで暗い曲ばっかり作っていたんですけど、明るい曲を作りたいなと思って、試行錯誤を重ねていた感じがビデオに出ている。顔もちょっとずつ明るくなっていくんですよ。最初の頃の顔はしょぼくれてて、苦学生って感じだったのが。音楽もちょっとずつ変わっていった」と回顧した。

 初期の変遷がわかるように、デビューシングル「くだらないの中に」、2nd「フィルム」(12年2月)、3rd「夢の外へ」(同年7月)を3曲立て続けに披露。聴き入っていた観客も明るい曲調の「夢の外へ」では自然と手拍子を送り、星野は「ありがとう!」と笑みをこぼした。

 中盤に入ると、アリーナ中央にスポットライトが当てられ、こじんまりとした円形のセンターステージに星野が立つと黄色い歓声が上がる。アコースティックギター弾き語りで、「とっても昔の曲」と紹介した1stアルバム『ばかのうた』収録曲「穴を掘る」、20代から聴き続けているというNUMBER GIRLのカバー「透明少女」を歌唱。続けて「中学生くらいから曲作りを始め、誰にも聴かさない曲をしっかり3rdアルバムまで作り、最後のほうにボーナストラック、最後の曲の1分後に隠しトラックまで作って…その時は人に聴かす度胸がなくて、自分だけで完結していました。次の曲は20代半ばに作った曲ですけど、3万人に歌えるのは幸せなこと」とかみしめるように話し、「くせのうた」を熱唱した。

 後半戦に突入前に「行くわよ、みんな!」と鼓舞すると、すかさず観客が「おげんさ~ん!」と反応。「おげんさんよ! これが言いたかった。バンドたち行くわよ!」と号令をかけてエンターテイナーぶりを発揮すると、ミラーボールが回るなか、ホーンやストリングスを含めた総勢12人のバンドメンバーがYellow Magic Orchestraの「Mad Pierrot」、間髪入れずに「時よ」を華やかに演奏し、3万人がクラップしながら飛び跳ねた。

 星野は観客のノリに「すごい、すごい! 最高! ずっとこういう景色を見たかったんですよ。この人数でぐちゃぐちゃは最高ですね」と大興奮。ライブコンセプトを説明し、「1曲目にやった『Firecracker』という曲を聴いて細野晴臣さんがYellow Magic Orchestraを作り、そのYellow Magic Orchestraの『Mad Pierrot』という曲にすごく影響を受けて、『時よ』という曲ができました。音楽は全部、必ずどこかにつながっていく。そんな気持ちとか思いを込めて、曲順を組ませていただきました。とってもうれしいです」と喜びを爆発させ、嵐のような拍手は鳴り止むことなく続いた。

 クライマックスでは「SUN」のイントロが流れた瞬間大歓声が上がり、極上のダンスミュージックに観客が体を揺らす。続けて「去年めちゃくちゃ歌った曲があります。一緒に踊ろう!」と呼びかけ、社会現象を巻き起こした「恋」へとなだれ込む。割れんばかりの手拍子がサビ前で止んだかと思えば、3万人の壮観な“恋ダンス”が視界全体に広がり、金のテープがキラキラと宙を舞った。

 アンコールは再び歌謡曲先輩とJ-POP後輩のボイスドラマからスタート。寺坂直毅演じるイエローミュージックが口上を読み上げると、おなじみの“ニセ明”がセンターステージに登場し「君は薔薇より美しい」「Drinking Dance」を熱唱した。Wアンコールでは追加公演で初披露された最新シングル「Family Song」を歌い、「いや、びっくりした。サビを歌っていたらちょうど前に親子がいて、赤ちゃんと一緒に楽しそうに歌っているのを観たら、ううっ…て泣きそうになってしまった。あぶねぇ~。この感じは初めて」とこみあげてくるものを明かし、ラストは「Friend Ship」で締めくくり。会場いっぱいに多幸感と高揚感が充満し、全国10ヶ所20公演、総動員数約20万人のツアーは大団円を迎えた。

■星野源『LIVE TOUR 2017「Continues」』追加公演セットリスト
01. Firecracker
02. 化物
03. 桜の森
04. Night Troop
05. 雨音
06. くだらないの中に
07. フィルム
08. 夢の外へ
09. 穴を掘る
10. 透明少女
11. くせのうた
12. Mad Pierrot
13. 時よ
14. ギャグ
15. SUN
16. 恋
17. Weekend
18. Continues
【アンコール】
19. 君は薔薇より美しい(ニセ明)
20. Drinking Dance(ニセ明)
21. Family Song
22. Friend Ship

(提供:オリコン)
2017/9/11 00:01 配信

自身最大規模ツアーでマリンバ演奏を披露した星野源 Photo by 西槇太一
自身最大規模ツアーでマリンバ演奏を披露した星野源 Photo by 西槇太一