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甲本ヒロトが明かす意外な不安は?

 ロックバンド、ザ・クロマニヨンズが、11作目のオリジナルアルバム『ラッキー&ヘブン』を発表した。毎年、楽曲制作に夏フェス出演、そして長期間にわたるツアーと、精力的な活動を続ける彼ら。だが、じつは年齢を重ねたからこその不安もあるという。カリスマとも言うべき甲本ヒロトと真島昌利が、ロックンロールへの思いと、自身の“今”を率直に語った。

【写真】ヒロト&マーシー、変わらぬスレンダーでロックな姿

◆何年もやっているけど、ロックンロールのことわかってないよ

――楽曲に、意識的にメッセージは込めない皆さんですが、制作する際に何か狙いはあるんでしょうか?
【甲本ヒロト】わかんない。何も考えてないから(笑)。
【真島昌利】あ、でも自分たちが作った歌を、一人でも多くの人に聴いてもらいたいという気持ちはあります。「別に誰も聴いてくれなくてもいいや」と思っては作ってないから。
【甲本ヒロト】そうだね。だから、こうやってレコードを作っているわけだし。でも、出来た曲を聴いてどう思うか、それはコントロールできないから。

――たとえば、曲を聴いた人から感想を言われて、「それはちょっと違う」と思ったことは?
【甲本ヒロト】いや、歌から受ける印象は、聴いた人のものなので。歌というのは、聴いた人の所有物。自由に遊んじゃっていいんじゃないですか。茶化すのもありだし、「大好きです」って言ってくれるのも嬉しいし。何でもいいです。

――「わかってないな」とか…。
【真島昌利】わかんなくていいんですよ。楽しければ(笑)。
【甲本ヒロト】僕らも何年もやっているけど、ロックンロールのこと、わかってないよ。ただ、ロックンロールはメチャメチャ好きだし、メチャメチャ楽しい。でも「どこが?」「なんで?」と聞かれても説明できない。

◆「俺大丈夫?」と不安になって、怠けられない

――その“楽しい”という感情をいくつになっても保ち続けられるから、お二人はいつまでも歳を取らないんでしょうか。
【甲本ヒロト】取ってるよ!(苦笑)。
【真島昌利】ボロボロですよ!(笑)。
【甲本ヒロト】本当は、周りの人のほうが気づいていると思う。でも本人はイケてると思っているんだよ、いつだって(笑)。

――もちろんイケてます(笑)。ジャズメンのオーラのような、年齢を重ねないと出ない渋い味わいのようなものが加味されてきている気もします。
【甲本ヒロト】いや、ジャズの大御所の人たちみたいな、あんなスゲー感じにできないから、俺らはガムシャラにやっているんじゃないですか。焦ったりしてさ。「俺大丈夫?」「ちゃんとできてんのか?」と不安になって、それで怠けられないんです。ツアー中はいいんだけど、ツアーが終わると落ち着かなくて、すぐアルバム制作にかかっちゃう(苦笑)。

◆リハーサルのことを、俺らは“リハビリ”と言うんです

――レコーディングは短時間で終わるそうですが、ライブのリハーサルも短いんですか?
【甲本ヒロト】リハーサルのことを、俺らは、“リハビリ”と言うんです。

――リハビリ?
【甲本ヒロト】ツアー前は、ニューアルバム全曲を演奏したいという思いはあるんです。でもそれがなかなかできない。何でできないかと言うと、5月にレコーディングして、夏は夏フェスに出るんだけど、そういうときは昔の曲をやるから、レコーディング以来4ヶ月ぐらいアルバム曲を一度も触ってない。それで忘れちゃっているんですね(苦笑)。

――しかも、レコーディングの時間も短いから、なおさら身体に入ってない、と。
【真島昌利】その通りです(笑)。だから、リハビリはちゃんとやる。
【甲本ヒロト】ツアーの初日なんて、ものすごい緊張して、毎回チビりそうになるからね(苦笑)。なんか、本番前は(アニメ『アルプスの少女ハイジ』の)クララみたいな「俺、立てるのかな?」って不安があって、ちゃんと演奏して歌えた瞬間、「クララが立った!」的な感動がある(笑)。初日、面白いよ。ホントに肩の力、入りまくっているから。

――最新シングルの「どん底」に、そんなときのヒロトさんにピッタリの歌詞がありました。「力抜き 手は抜かない」(笑)。
【甲本ヒロト】そう歌ってはいますけど(苦笑)。
【真島昌利】自分たちに対する戒めとしてね(笑)。
【甲本ヒロト】普段、どん底から這い上がってまで頑張ろうというシーンがないから。それすらも楽しいですけどね(笑)。
(文:菊地陽子)

(提供:オリコン)
2017/10/13 08:40 配信

(左から)甲本ヒロト、真島昌利/写真:RYUGO SAITO (C)oricon ME inc.
(左から)甲本ヒロト、真島昌利/写真:RYUGO SAITO (C)oricon ME inc.