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榮倉奈々、夫婦像に”理想ない”

 女優・榮倉奈々がスクリーンに帰ってきた。昨年6月に夫で俳優の賀来賢人との間に第1子を出産し、産後は自身のインスタグラムなどで変わらぬ美ボディを披露していたが、ついに女優として本格復帰。環境が変化した今、今後のビジョンについて「私自身も興味深い」と話す彼女が夫婦のあり方、そして30歳を迎えての心境の変化を語ってくれた。

【写真】衝撃!ワニに食べられる榮倉奈々

■脚本から感じたことを誠実に演じることで、言葉にできない深い愛を表現

――最新出演作『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は、ネット投稿をコミックエッセイ化した作品が原作ですが、お話を知ったときにどのように思われましたか?
とても現代的な企画の生まれ方だなと思いました。タイトルだけ聞くと“コメディー映画?”と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、原作にオリジナルの要素をプラスし、夫婦の関係性や“人生とは”といったことも考えさせられる作品になっています。もちろん、最初は“死んだふり”という強烈なワードに少しだけ心配しました(笑)。

――巨大なワニに食べられていたり、頭に弓矢が突き抜けていたり…榮倉さん演じるちえのバラエティ豊かな“死んだふり”も見応えがありましたが、ちえがふとした時に見せる、芯の強さを秘めた表情が印象的でした。どんなことに気をつけて演じられましたか?
毎日“死んだふり”をして夫・じゅんさん(安田顕)を出迎えるのはなぜなのか、ちえさんの行動に隠されたじゅんさんへの深い愛が脚本からとても伝わったので、自分が感じたことを誠実に演じれば、きっとそれが観ている方にも伝わるのではないかな、と思いました。

――監督から何か具体的な演出はあったのでしょうか?
“言葉にすることは難しい”ということをこの映画でもメッセージのひとつとして描いていますが、本当にその通りで、撮影に関しても監督と演じ方について話し合いながら進めるというよりは、自分が脚本を読んで何を受け取ったかを大事にしながら演じさせて頂きました。もちろん違ったら違うとハッキリ言ってくださる監督なので、信頼してお芝居することができました。何より脚本がとても素敵だったので、監督はじめスタッフさんやキャストのみなさんが同じ方向を向いて完成させていくことができたと思います。

■ 積み重ねた時間のなかで、その夫婦のオリジナルの関係性が出来る

――物語では、ちえたち夫婦のほかに夫・じゅんの同僚や上司の夫婦のあり方も描かれていました。今作に出演されたことで理想の夫婦像に変化は?
“理想の夫婦”という枠を作ること自体が難しいのかなと感じました。いくら理想を描いても、なかなかその通りにはいかないと思いますし、二人で少しずつ時間を積み重ねていくなかで、その夫婦のオリジナルの関係性が出来ていくのだと思います。“こんな夫婦”という枠があったとしても、二人で築いた関係のなかでその枠から外れていくことも、それはそれで幸せなことだと実感しました。

――作中でちえが夫に“相手のことは少しずつ知っていけばいい”というシーンがあったように、まさに時間を重ねるなかで、自然と夫婦の関係は育っていくということですね。
言葉で伝えられることは自分の本質のほんの一部だったりしますし、“自分はこういう人です”と思っていても相手からはそう見えていないこともあると思います。夫婦に限らず、良い関係を築きたい相手に自分の趣味や好物、考えていることなどを話すことは楽しいですし、お互いの距離が近くなることもありますが、一方で、私もちえさんのようにあえて言葉にする必要はないのかなと思っています。

■今は環境の変化もあって、この先を明確には決められない

――今年2月に30歳を迎えられましたが、20代を振り返ってみてどんなことを感じていますか?
20代は自分のために生きていたかもしれません(笑)。「人にこう見られたい」「キレイになりたい」「こんなお仕事したい」って。最近では、お仕事でもプライベートでも、ありがたいことに、以前よりあらゆる面で選択肢が増えたのかな、と感じているのですが、選択肢が多くなった分、しっかり見極めていきたいと思うようにもなりました。

――年齢を重ねることで、お仕事の幅や役柄もかわっていくと思います。この先、榮倉さんがどのような30代を送られるのか非常に興味深いのですが、女優として今後のビジョンを教えてください。
私自身も興味深いです(笑)。というのも、今は環境の変化もあって、まだ“この先はこう”と明確には決められないかなと思います。自分がやりたいと思ってもお話を頂かないとできないお仕事ですし、タイミングやその都度環境も変わっていくので…。あえて言うと、その分、より研ぎすまして今後のお仕事について考えていきたいなと思います。

(提供:オリコン)
2018/6/1 08:40 配信

今年2月に30歳を迎えた榮倉奈々。夫婦のあり方、今後の展望を語った。撮影/RYUGO SAITO (C)oricon ME inc.
今年2月に30歳を迎えた榮倉奈々。夫婦のあり方、今後の展望を語った。撮影/RYUGO SAITO (C)oricon ME inc.