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eスポーツへ参入相次ぐ背景とは

 日本テレビは6月29日、東京・汐留の日本テレビ本社にて会見を開き、子会社「アックスエンターテインメント」を設立してeスポーツ事業に本格参入し、あわせてeスポーツ専門地上波番組『eGG(e-Sports Good Game)』(第1回放送:7月19日24:59~/毎月1回・50分)をスタートすることを発表した。今年に入ってエンタテインメントシーンからのeスポーツ参入が相次いでいるが、その背景とシーンの動向をまとめる。

【画像】会見に出席した生駒里奈

◆地上波番組でeスポーツシーンをわかりやすく伝える

 アックスエンターテインメントでは、eスポーツチーム「AXIZ」を創立。さまざまなジャンルのゲームでプロ選手を抱える「マルチゲーミングチーム」と呼ばれる形態のチームとなり、最初の部門として「カードゲーム部門」を設立。プロリーグへの参戦のため、選手の公募も開始する。

 また、『eGG』は、番組MCをDAIGOと生駒里奈が務め、レギュラーとしてゲームキャスターの岸大河が出演。第一線で戦うプロをゲストに招き、プロ技術の実演やプロになるまでの過程を追うコーナー、eスポーツ界の最新情報を届けるニュースコーナーなどでeスポーツシーンをわかりやすく伝えていく。

◆来年秋の国体でeスポーツ「ウイニングイレブン」開催

 この日テレのeスポーツ参入の背景には、今年に入ってから日本において急速に環境が整備されていることがある、世界中で注目されているeスポーツだが、北米、中国、韓国が先行して市場を形成しているのに対して、日本では草の根的な活動こそあるものの、世界的な潮流から言えば、世界的なゲームメーカーやコンテンツが日本にあるにも関わらず、その存在感は大きくなかった。

 それが今年2月に、それまで個々に活動していたeスポーツ関連3団体(日本eスポーツ協会、esports促進機構、日本eスポーツ連盟)が合併し、コンピュータエンターテインメント協会(CESA)と日本オンラインゲーム協会(JOGA)がバックアップする形で、日本eスポーツ連合(JeSU)が設立された。

 これに続くように3月には、吉本興業がeスポーツ事業に参入。プロゲーマーのマネジメントのほか、プロチーム運営や大会、イベントを開催していくことを発表。ワタナベエンターテインメントも「ウイニングイレブン」のeスポーツチームを発足。また、Jリーグはeスポーツ大会「eJ.LEAGUE」をスタート。同大会の優勝者は、FIFAが主催するeスポーツ国際大会「FIFA eWorld Cup 2018」への出場権を得られる。

 一方、JeSUは来年秋の「いきいき茨城ゆめ国体(第74回国民体育大会)」にあわせて開催する「都道府県対抗eスポーツ大会」にて「ウイニングイレブン」を実施。さらに、今年8月から始まる『第18回アジア競技大』のデモンストレーション競技として開催されるeスポーツ大会の本戦に出場する、日本代表選手3名を発表した(種目は「ウイニングイレブン」と「ハースストーン」)。

◆単なる“ゲーム”からeスポーツという“プロスポーツ”へ

 このように、世界的な盛り上がりとともに日本においても単なる“ゲーム”から、eスポーツという“プロスポーツ”としての認識が急速に高まりつつある。それにあわせて、ビジネスとしての機運も高まり、その親和性の高さからエンタテインメントシーンからの参入が相次いでいるのだ。

 日本ではゲームというと“遊び”のイメージが強いかもしれない。しかし、eスポーツは世界的に認められている立派なプロスポーツのひとつ。今回のようなテレビ局による参戦は、正しい認知と普及、拡大とともにシーンの活性化への強力な後押しになることだろう。プロゲーマーがプロ野球選手やJリーガーのような憧れの存在になっていくことで、プレイヤーの裾野が広がり、世界に通用するレベルの選手がより多く生まれていくことが期待される。

(提供:オリコン)
2018/6/29 17:47 配信

日本テレビがスタートするeスポーツ専門地上波番組『eGG(e-Sports Good Game)』出演者(C)日本テレビ
日本テレビがスタートするeスポーツ専門地上波番組『eGG(e-Sports Good Game)』出演者(C)日本テレビ