FMK エフエム・クマモト

社史

阿蘇と南阿蘇の中継局開局。4月にスタートした『サウンド・パラダイス』が在熊ラジオ番組で聴取率1位に。第1回全国FM放送協議会CMフェスティバルで『上通りの広さ』(60秒)が地域優秀賞。開局2周年記念『ザ・マンハッタン・トランスファー・コンサート』、国民文化祭協賛『熊本アマチュア・ミュージック・フェスティバル』(10月)、『来生たかおコンサート』(2月)を実施。

主な出来事

阿蘇・南阿蘇中継局の開局

阿蘇の市町村を放送区域にする目的で、昭和62(1987)年7月、阿蘇中継局と南阿蘇中継局を同時に開局した。FMKの2番目、3番目の中継局である。
同年1月、九州電気通信監理局に両局の免許申請を行い、4月14日に予備免許。両局同時に工事が始まり、7月1日から試験電波を発射、検査ののち7月9日に免許が交付され、翌日、開局した。
米塚の麓にある阿蘇局(送信出力3W、周波数81.3MHz)は有料道路から隠れるように置局、阿蘇の景観に配慮した。
南阿蘇局(送信出力10W、送信周波数76.8MHz)は夜峰山に設けた。

CMコピーコンテスト

放送局だけでなく営業のノウハウも先発局に負うところが大きかった。
開局1年後の秋、3人の営業部員が手分けして石川、福井、愛知、静岡、三重、仙台、岩手の7局を訪ね、企画等の進め方について指導を受けた。その中からFM岩手を参考に昭和62(1987)年にスタートしたのが『コピーコンテスト』だった。
スポンサー企業を募り、各企業が消費者に訴えたいPRポイントをピックアップ。その課題に沿ったCMコピーを放送等を通じて募集する。熊本出身の気鋭のコピーライター・魚住勉氏を審査委員長に据えたのが、売りの一つ。また、入賞者には賞金が贈られ、その作品はCMとしてFMKでオンエアされるという点も応募者の心をつかんだ。
1回目は7つの協賛社が決まり、コピーの応募が700通あまりに及んだ。その後、募集要項が雑誌『公募ガイド』に掲載されるようになると、県内だけでなく、全国各地から応募が殺到。審査にかかる時間も大幅に増えた。

この年の出来事

4月
  • 「YOU GOT A LIVE! サウンドパラダイス」(月~金曜17時~17時55分)放送始まる
  • 「NTTわらべうた・そよ風トーク」(月~金曜14時30分~15時)放送始まる
  • 「アコの南阿蘇音楽旅行」(日曜18時~18時30分)放送始まる
  • 「ミュージックシャワーステーション」放送枠拡大(13時~14時30分)
  • 「春の交通安全キャンペーン チャリティオークション」を上通りで開催
  • 「みすみファミリー・オリエンテーリング」を三角西港一帯で実施
5月
  • 日・米のデジタル・ステレオ衛星中継「特別番組コニカ・スペシャル小澤征爾・新日本フィル&キャスリーン・バトル」を実施
7月
  • 阿蘇、南阿蘇中継局の開設
  • 第1回JFN・CMフェスティバルで「上通りの広さ」(上通商栄会)が地域優秀賞を受賞
  • 86・87・88年電話リクエスト企画 営業企画として目白押し
8月
  • 「第3回国際青少年音楽フェスティバル イン 熊本(UCLAグリークラブ・FM東京少年合唱団)」を県立劇場で開催
9月
  • 「第1回ラジオCMコピーコンテスト」開催
10月
  • 「サウンドパラダイス」放送枠拡大(17時15分~18時55分)
  • 「国民文化祭・熊本アマチュア・ミュージック・フェスティバル」を水俣市文化会館で開催
  • 「開2周年記念 ザ・マンハッタン・トランスファー・コンサート」を熊本市民会館で開催
11月
  • 第1回FMKビデオコンサートをFMKオープンスタジオで開催
  • 「第1回FMK DJコンテスト」を熊本市産業文化会館で開催、グランプリに吉川むう子を選出
1月
  • NEW YEAR ALLNIGHT電話リクエストスタート
2月
  • 「来生たかおコンサート」を熊本市民会館で開催