風水害から身を守る
熊本県では台風や豪雨による被害が繰り返し発生しています。台風や豪雨は地震と違い、事前に予測が可能なため、災害情報など最新情報を収集し、早めの避難が重要です。
日頃の備え
防災情報の収集
気象台が発表する気象情報などの防災情報をテレビやラジオ、インターネットから収集しましょう。
避難経路の確認
平時から避難行動判定フローを使って、「どんな状況になったら」「どこへ」避難するかを決めておき、事前に歩いて確認しましょう。また、避難場所までの経路は川や用水路の近くは避けましょう。自宅周辺の災害歴は自宅周りの危険個所を把握するのに役立ちます。過去に土砂崩れや河川の氾濫がなかったかなど調べておきましょう。
台風の備え
強風と大雨が同時にやってくる台風の備えは、屋外に面するところを中心に行います。
- 窓周辺
- まずは風に飛ばされそうなものは固定するか室内へ。窓の周囲はガラスが割れた場合、ケガの危険も考えられるため雨戸を閉めて。雨戸がない住宅は飛散防止フィルムや段ボールを窓ガラスに貼るなどの補強を行います。
- 屋根まわり
- 風雨両方の防災にかかわる屋根まわりは日頃のチェックとメンテナンスが重要です。風雨が強くなってからの対策は危険を伴うので絶対に避けましょう。雨どいは詰まりがないようにこまめに掃除し、瓦やトタン屋根は割れやひび、トタンのめくれ等の対策をしておきましょう。
雨の強さと降り方
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時間雨量 (mm) |
予報用語 | 人の受ける イメージ |
屋外の様子 | 車に乗っていて | 災害発生状況 |
---|---|---|---|---|---|
10以上~ 20未満 |
やや強い雨 | ザーザーと降る | 地面一面に水たまりができる | ・この程度の雨でも長く続く時は注意が必要 | |
20以上~ 30未満 |
強い雨 | どしゃ降り | ワイパーを速くしても見づらい | ・側溝や下水、小さな川があふれ、小規模の崖崩れが始まる | |
30以上~ 50未満 |
激しい雨 | バケツをひっくり返したように降る | 道路が川のようになる | 高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じブレーキが効かなくなる(ハイドロプレーニング現象) | ・山崩れ・崖崩れが起きやすくなり危険地帯では避難の準備が必要 |
・都市では下水管から雨水があふれる | |||||
50以上~ 80未満 |
非常に激しい雨 | 滝のように降る (ゴーゴーと降り続く) |
水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる | 車の運転は危険 | ・都市部では地下室や地下街に雨水が流れ込む場合がある |
・マンホールから水が噴出する | |||||
・土石流が起こりやすい | |||||
・多くの災害が発生する | |||||
80以上~ | 猛烈な雨 | 息が苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感じる | ・雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要 |
(注1) | 「強い雨」や「激しい雨」以上の雨が降ると予想される時は、大雨注意報や大雨警報を発表して注意や警戒を呼びかけます。なお、注意報や警報の基準は地域によって異なります。 |
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(注2) | 猛烈な雨を観測した場合、「記録的短時間大雨情報」が発表されることがあります。なお、情報の基準は地域によって異なります。 |
(注3) | 表はこの強さの雨が1時間降り続いたと仮定した場合の目安を示しています。 |
- 表に示した雨量が同じであっても、降り始めからの総雨量の違いや、地形や地質等の違いによって被害の様子は異なることがあります。
- この表ではある雨量が観測された際に通常発生する現象や被害を記述していますので、これより大きな被害が発生する場合があります。逆に小さな被害にとどまる場合もあります。
- この表は主に近年発生した被害の事例から作成したものです。今後新しい事例が得られたり、表現など実状と合わなくなった場合には内容を変更することがあります。
雨の中の避難の注意点
避難時の服装は水につかっても脱げない靴、飛散物から頭を守るためのヘルメット、ヘッドライトやレインウエアを装備し、必ず両手は使えるようにしておきましょう。
明るいうちからの予防的避難を!
夜間や大雨時は、避難そのものが危険になります。大雨が予想される場合は、本格的に雨が降り出す前の、明るい時間帯での予防的避難を心がけましょう。大雨や台風に備えて、5段階の警戒レベルに応じた避難開始のタイミングや避難行動をまとめるマイタイムラインを作成しておきましょう。
マイタイムライン
大雨や台風などの自然災害から自分の身を守るために、あらかじめ避難行動やその準備をまとめておく一人ひとりの防災行動計画。
避難するときの注意点
- 安全で動きやすい服装
※長靴は水が溜まると動きにくくなるので厳禁! - 足元に注意
※歩行可能な水深は、一般的に大人男性70㎝、女性50㎝と言われています。
流れが速い場合は非常に危険です。
※マンホール、側溝などに注意しましょう。 - 隣近所で声をかけ合って避難
- 病人や高齢者は背負って避難
- 子供は大人が手をつないだり、ライフジャケットなどをつける。